Talks

13:00-14:00

革新が紡ぐ伝統:引き裂かれた世界のために

現代社会はグローバル化や情報化を経て、縦横無尽に他者と接続してきた一方で、COVID-19や国家間の衝突に関する多くの問題も抱えています。このトークでは、アーティストのシアスター・ゲイツ、森美術館艦長の片岡真実、株式会社細尾 代表取締役の細尾真孝氏、裏千家茶道総合資料館副館長の伊住禮次朗を招き、こうした社会の中で埋もれゆく伝統を守りつつ、変化し続ける世界を生き抜くための方法について模索していきます。

登壇者
シアスター・ゲイツ(アーティスト/ソーシャル・イノベイター)
細尾真孝(株式会社細尾 代表取締役社長)
伊住禮次朗(茶道総合資料館 副館長/茶美会主宰)
片岡真実(森美術館 館長/国立アートリサーチセンター センター長)

 

登壇者プロフィール
 

シアスター・ゲイツ

シカゴを拠点に活動するアーティスト、ソーシャル・イノベーター。
これまで10年にわたり、空間理論や土地開発、彫刻、パフォーマンスを通して、黒人性の複雑さを表現、翻訳してきた。思想家、制作者、建設者としてのアプローチの広がりを通して、彼は変革のエージェントとしてのアーティストの役割を拡張している。彼のパフォーマンスとビジュアル作品は、黒人の知識、物、歴史、アーカイブに根ざしたものである。
ゲイツはシカゴ大学視覚芸術学部の教授であり、アート・イニシアティブの特別顧問を務めている。

Photo by Lyndon French
細尾真孝

1978年京都市生まれ。元禄元年(1688年)創業の西陣織老舗「細尾」第十二代目。2012年、京都の伝統工芸を担う同世代後継者と「GO-ON」を結成し、伝統と革新が交錯する価値の創出を国内外で発表。2016年、マサチューセッツ工科大学メディアラボ ディレクターズフェローに就任。2020年、株式会社細尾 代表取締役社長に就任、人間と布の歴史を多角的に考察するHOSOO STUDIESを設立。西陣織と最先端テクノロジーが融合したテキスタイルの研究も行い、HOSOO GALLERYでの発表を続ける。

Web: HOSOO

伊住禮次朗

裏千家16代家元坐忘斎の実弟・伊住宗晃の二男。茶名宗禮。裏千家茶道を修めると共に、茶道史や工芸史の研究者としても活動している。京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻を修了し、博士(学術)取得。堺市博物館学芸課(非常勤)勤務を経て、現在は茶道総合資料館副館長、裏千家学園副校長、NPO法人和の学校理事長、茶美会主宰。裏千家茶道を中心とした様々な領域で活動を展開している。

Web:
茶道総合資料館
茶美会文化研究所

片岡真実

ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より森美術館、2020年より現職。2023年4月より国立アートリサーチセンター長を兼務。京都芸術大学大学院客員教授、ICA京都顧問。
ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)インターナショナル・キュレーター(2007~2009年)、第9回光州ビエンナーレ共同芸術監督(2012年)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督(2022年)。CIMAM(国際美術館会議)では2014~2022年に理事(2020~2022年に会長)を歴任。

Photo by 伊藤彰紀

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Talks アーカイブ
https://youtu.be/MpI6GtwQyeE

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