Talks

12:30−13:30

アートの現在地:普遍性⇆地域性

今やあらゆる国や地域で開催される芸術祭やアートフェア。アートそのものが持つユニバーサリティー(普遍性)とそれぞれコミュニティごとの独自の文化に基づくローカリティー(地域性)の間を絶えず行き来しながら、私たちとアートの関係はどこから来てどこへ向かうのか。シャルジャ美術財団理事長兼ディレクターであり、あいち2025の芸術監督に就任したフール・アル・カシミ氏と、釜山ビエンナーレ2022のアートディレクターを務めたキム・ヘジュ氏を迎え、お話を伺っていきます。

登壇者
フール・アル・カシミ(シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター/国際芸術祭「あいち2025」芸術監督)
キム・へジュ(シンガポール美術館シニアキュレーター)

 

登壇者プロフィール
 

フール・アル・カシミ

シャルジャ美術財団の創立者兼ディレクター。アラブ首長国連邦のシャルジャのみならず、中東、そして世界のアートの媒介者、支援者として、2009年にシャルジャ美術財団を設立した。
非常に高い評価を受けた「シャルジャ・ビエンナーレ15:Thinking Historically in the Present(現在を歴史的に考える)」(2023年)をはじめ、同財団やその他の国際的機関のために大規模な展覧会を企画している。
財団での職務に加えて、国際ビエンナーレ協会会長、アフリカ・インスティテュート会長、シャルジャ建築トリエンナーレのディレクターとしても活動している。

LinkedIn: Hoor Al Qasimi

キム・へジュ

東南アジアおよびアジアにおける現代アート。直近では釜山ビエンナーレ2022のアーティスティック・ディレクターを務め、それ以前はアートソンジェ・センターの副館長を務めた。
様々な分野の現代美術展やパフォーマンス・プログラムのキュレーションに携わる。キュレトリアル・アプローチとしては、身体、時間、記憶を重要な要素として考えながら、エコロジーの視点、ローカリティや惑星規模の関わりにも着目してリサーチに取り組んでいる。
アート・ソンジェ・センターでのグループ展「Transposition」(2021年)、「Dust, Clay, Stone」(2020年)、「The Island of the Colorblind」(2019年)、また田中功起(2020年)、ナム・ファヨン(2020年)、クー・ドンヒ(2019年)、リー・キット(2019年)などの個展をキュレーションした。他の展覧会としては、デンマークのKunsthal Aarhusで開催された下道基行とマノン・デ・ボアの2つの個展や、ソウル・アートスペース・ムレ(2016年)、ARKOアートセンター(2017年)、ソウル市立美術館(2020年)で開催された3章からなる展覧会とパフォーマンスのプログラム「Moving/Image」などがある。

Photo by Seunghee Lee

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https://youtu.be/DZs3i2irycg

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