Gallery Collaborations

1994年の開廊以降、タカ・イシイギャラリーは海外の現代作家を日本に紹介すること、そして日本を代表する写真家や美術作家の作品を海外へ発信する国際的な拠点となることの二つを目標として掲げ、展覧会企画を発展させてきました。基本的な重点を写真（グラフィック）に置きながらその企画は現代に根ざし、取り扱い作家は様々な表現方法を用いています。年8回の個展あるいはグループ展に加え、作品の記録や発信を主な目的として、展覧会図録や書籍の出版も行っています。六本木のcomplex665に位置する主要スペースのほか、amanaTIGPでは日本の戦前、戦後の写真および映像作品を専門に扱っています。同じく国内では2023年に京都と前橋にてギャラリーを開廊し、国内外の作家との恊働プロジェクトを企画しています。国外では香港にビューイングスペースを設け、現代美術の既存の枠組みを超えた実践を行う国際的なアーティストたちの作品を紹介しています。

Mendes Wood DMはブラジル国内外のアーティストを紹介する目的のもと、批評的対話やアイデア交換を促進するという文脈において2010年にサンパウロに設立されました。当ギャラリーはコンセプチュアリズムや政治的抵抗、知的な厳格さに基づいた企画を展開しています。コスモポリタニズムや協調を促進しながらも、その中心にあるのは地域的な差異や個性への関心です。

2017年にはキャロリン・ドレイク・カンディヨティと共同で、ギャラリーでは初となるヨーロッパでの展示スペースをブリュッセルに開設しました。歴史的な集合邸宅の3階分にわたるギャラリースペースは、幅広いキュレーション企画や個展に適しています。

また2022年にはニューヨークのトライベッカ地区に展示スペースを開きました。その拡大は北米地域におけるギャラリーの存在の自然な発展であり、またグローバル・サウスとの有意義な対話を重視しより多くの観客のために重要な展示を開催する、というギャラリーの姿勢を確証するものです。Mendes Wood DMは今秋、パリに初のギャラリーをオープンします。マレ地区のヴォージュ広場にあるホテル・ドゥ・レスカロピエの1階から2階に展示スペースを構える予定です。この新たな一歩は、Mendes Wood DMをより豊かにし、またインスピレーションを与えてくれるような街に芸術的な交流の場を作りたいという長年の夢を反映したものです。