K07
艸居
（京都）
艸居は、Art Collaboration Kyotoの「Kyoto Meeting」セクションにて三島喜美代と堀江美佳の二人展を開催いたします。本展では、Fabienne Stephanをキューレーターとして招聘し、京都が築き上げてきた伝統と文化、アートのコラボレーションを繰り広げます。
三島は、新聞紙や雑誌、空き缶など行き場なく溢れかえるゴミや情報からくる恐怖心を、ユーモア溢れるにセラミック作品に表現します。堀江はレンズを通してその時々に詩的に移ろう自然の風景を切り取り、太陽光を使ったシアノタイプで手漉きの和紙に転写します。自然に畏敬の念を払っていた万葉の時代に思いを馳せ、急速に流れていく現代の時間や消費社会に警鐘を鳴らします。
本展では中西松豊軒の協力を得て、三島作品と古清水焼、古伊賀などの骨董作品をペアリングして展示するという実験的な試みをします。そしてフェア会場では、茶道家木村宗慎が、著書「一日一菓」をテーマにお客様をもてなします。「Kyoto Meeting」でしか味わえない京都ならではの貴重な出会いをお楽しみいただけますと幸いです。
Gallery Information
艸居は2013年に京都祇園の骨董街の一角に設立。現代工芸と現代美術という大きくの2つのプログラムのもと30人以上の国内外のアーティストを擁し、陶芸、漆工、絵画、写真、ドローイング、テキスタイルなどの作品を取り扱う。展覧会のほか、国内外の主要アートフェアにも出展。日本の伝統的なマテリアルや、アイデンティーを概念に据えた作品や、日本と接点のある海外作家を紹介している。建築家やデザイナーと共同で、著名なホテルやレストランなどの空間デザイン、パブリックアートにも関わっている。2018年には現代美術にフォーカスしたAtsumi Projectを設立した。2022年には艸居初の非営利団体CAT（コラボレーティブ・アート・チーム）を設立し、子どもを主導としたアートの取り組みを開始。子どもの鋭いアイディアや創造力でより良い未来社会を作る活動をしている。
